1985-04-02 第102回国会 参議院 法務委員会 第5号
○政府委員(小林俊二君) いわゆる北鮮帰還は三つの段階に分かれて行われた経緯がございます。第一の段階がいわゆる協定帰還、カルカッタ協定そのものに基づく北鮮帰還でございました。次が暫定措置と言われている措置に基づく帰還、最後に事後措置と呼ばれているのが現在でも続いておるわけでございますけれども、第三の段階としてございます。
○政府委員(小林俊二君) いわゆる北鮮帰還は三つの段階に分かれて行われた経緯がございます。第一の段階がいわゆる協定帰還、カルカッタ協定そのものに基づく北鮮帰還でございました。次が暫定措置と言われている措置に基づく帰還、最後に事後措置と呼ばれているのが現在でも続いておるわけでございますけれども、第三の段階としてございます。
ただ、北鮮帰還が実施されたときの、すなわち二十年前の経緯から見ましても、この衝に当たりましたのは日本では日本赤十字社でございますので、やはりこの日本赤十字社を通じて安否の照会を行うというのが適切なルートではないかというのがいまも政府の考えでございまして、関係者からの照会、御相談等に対しては、日赤につなぎ、日赤と御相談いたしまして、日赤を通じて先方に安否照会を行っております。
それで北鮮帰還ということをやっているのに、日本人妻はいろいろな意味でいろいろな情報が来ているにかかわらず、わが方でこれを帰すということについていろいろ努力しているけれども、一向実らない。私はこれは非常に残念なことだと思います。さらにこの問題について努力すべきだと思うが、この点についてどのようにお考えになっておられるか。
この北鮮帰還が実現したということは政府の力というものがあった。赤十字社がその実務を行ったわけですけれども、やはり政府の力というものが大きな結果を生むと、そこで帰ってしまったらそれでいいというのではなくて、日本にいる親、兄弟の気持ちを察していただいて、人道主義という立場からでも何らかの配慮ができないものか、この点をお聞きしておきたいと思います。いかがでしょうか。
現在までいわゆる北鮮帰還をもって北鮮ヘ帰還いたしました日本人の数は、六千七百五十五名と記録されております。このうち男が二千六百三十四名、女が四千百二十一名でございますが、この四千百二十一名の女性のうち、いわゆる日本人妻といわれる者が、正確に何名であるかということは確認されておりません。ただいまのところ、概算約二千名と推定されております。
さきの北鮮帰還協定に関する秘密漏洩事件の判決も、一審、二審とも、そのそそのかした公務員以外の者については百十一条を適用して判決をしている。それから今般の逮捕状の請求、勾留の請求、それから勾留の却下の決定、いずれを通しましても、この点については百十一条の適用は認められておるというふうに思います。
それから三十五条との関係につきましては、たとえば、この前もちょっと申し上げました北鮮帰還協定に関する秘密漏洩事件というのが前にございました。
○政府委員(高松敬治君) 今回の文書が国家公務員法にいう機密文書に当たるかどうかという点については、先ほども申し上げましたように、慎重にこれを検討いたしまして、前の北鮮帰還協定の事件の場合でもそうであっは、それから外交上のそういう往復文書についての極秘の文書というものは当然これに該当する、こういうふうに判断してやったわけでございます。
○政府委員(高松敬治君) 先ほどのいわゆる外務省のスパイ事件というふうな事件がございまして、この事件の中身は、北鮮帰還協定に関してソ連駐在の中川大使及びジュネーブ駐在の青木大使から三木外務大臣に来た電報、そういうふうなものが外へ漏泄した、こういう事件でございます。事件の形から言いますと、今回の事件と非常によく似た形の事件でございます。
ですから今度、通商産業省でも、必要なものに対しては、これはもう当然職業訓練も行なうし、転廃業の場合には税制上の問題、特に立ち上がり資金とか、別に転業するために財産整理をするときにどうするか——この間、北鮮帰還の問題のときなど、帰りたいんだけれども借金を整理するためには何年かかります、ということがあったので、それでは法律をつくって、朝総連が全部まかなうということにすれば、売れたら、そのまま余ったら送金
○政府委員(中村一成君) いわゆる北鮮帰還の現状でございますが、今年の二月にモスクワにおきまして、日本赤十字の代表と北鮮の赤十字の代表の間におきまして、いわゆる北鮮帰還に関する協定が結ばれたわけでございます。その協定によりまして、目下北鮮帰還希望者につきまして帰還の準備が進行いたしております。
帰還を希望される方々が出てきた場合に、またくるでありましょうが、それをどうするかということが——これは御承知のように問題の手続簡素化案の課題になっておると思いますが、そういう課題を出すにいたしましても、赤十字社がもっぱら法律手続とか外交手続を乗り越えて、人道的見地に立って努力をされておる、それに私ども厚生省といたしましても協力を申し上げておる、こういう段階でございまして、日本赤十字社なかりせば、北鮮帰還問題
○田畑委員 私は、田邊さんに対する質問はこれで終わりますが、やはり委員長、この問題については、私は質問の中で結論が出たような感じもしますので、先ほど田邊委員も提案しておりましたが、理事会等の中で、今後の北鮮帰還問題については各党十分話し合うて、この委員会の決議によって政府に要請するなり、その他いろいろ現実の事情に即した処理方法がとられるように、ひとつ委員長において処理することを強く希望して、私の質問
でありますから、御承知のように、北鮮帰還問題等についても、これはいままでも直接まあ日赤を通じていろいろの話し合いをして、その計画は進めておりますけれども、これが日赤の案では十分目的を達し得ないということでとんざしているというのが現状でございますし、また、新聞報道関係にいたしましても、「赤旗」の記者が平壌に一人いるだけだと、他の新聞の人はいないと、こういうような関係もありますし、まあいままでのところ、
政府としてもずいぶん長い期間にわたって北鮮帰還問題は扱いまして、八万何千人かの送還を完了いたしております。そして何べんかこの送還のやり方については約束をしておった時期も延長して、そうして特別の配船をやり、ずいぶんこれは配慮に配慮を重ねてきたつもりでございます。
ところで、今度のこうした事件で、北鮮がきわめて人道的な立場でまことにきれいな態度を見せてくれたという段階に立って、この里帰り問題あるいは北鮮帰還の問題等を出入国の立場で処理する法務大臣、さらにはまた人権問題の担当の責任者であられる法務大臣は、この問題について、どういう態度で今後推進していかれる考えであるか。
○説明員(金沢正雄君) 御質問の件でございますが、北鮮に対する帰還の問題その他の問題でございますが、これについては昨日も外務大臣からお答えになりました点でございまして、北鮮帰還の問題につきましては、一万五千の帰還につきましては、これはもういつでも先方が配船してくれれば従来どおりの取り扱いで返すということはこれはもうはっきりしておるわけでございます。
その意味で、わが国が、長年にわたって北鮮に対して、人道的措置として北鮮帰還を実施してきました。約八万ぐらいの諸君が、わが国の国費と待遇で故国への思いを達してきたと思います。この際、あらためてこの業務の実施状況を御報告願うものであります。 橋本運輸大臣、ほんとうに陣頭指揮御苦労さまでした。
それから北鮮帰還の問題につきましても、経過は御承知のとおりと思いますけれども、一万五千人ですか一万七千人でございますか、すでに申請しておる人たちに対して赤十字を通してその前にできておりました協定に準じて送還をするということについては、政府としては異論は全然ございません。ただ、その後どうするかというような将来の問題について、その手続等について赤十字間の話し合いがまだ十分にない。
それから北鮮帰還の問題については、これもしばしば予算委員会で問題になっておるわけですが、政府といたしましては、現在希望され、かつ協定がエクスパイアしてから後に申請が残りました一万数千人の方については赤十字にお願いをして、話し合いがずいぶん進んできているわけで、この点については、もちろん異議はございません。
いますけれども、いまその二名の方をどうこういたしますと、また新たな波紋を起こして根本問題の解決に非常に影響してくると思いますので、いまその問題には触れないで、根本の大きな問題を何とか打開したい、このように考えますので、二名の方はほんとうに取り残されて申しわけないと思いますが、いままたこれをどうこういたしますと、また波紋を起こしますので、非常に私どもも困っておりますが、根本はいまお話しの、すでにきまっておる北鮮帰還問題
○愛知国務大臣 この北鮮帰還問題につきましては、いまもいろいろお話がございましたように、昭和三十四年八月のカルカッタ協定以来、経緯の非常にある問題でございます。ただいまもお話のございましたように、八万人の帰還を実施して、所期の目的をおおむね達したと認められましたので、政府としては四十二年の十一月十二日をもって終了をいたしたわけでございます。